リーダーズトーク

営業の最前線で長年活躍し、
現在は営業所の所長として
後進育成に励む3人のリーダーたち。
若手時代の苦労や挑戦、
阪和工材で働く面白みなどについて
語り合いました。

  • 本戸康幸厚木営業所 所長

    2002年入社。溶断設備の工程管理などを経験し、材料の知識を養う。新潟営業所を経て2010年に北関東営業所に配属されてからは、メーカーや自動車関連の大手顧客を担当し、2020年に厚木営業所の所長に就任。

  • 山田修平新潟営業所 所長

    2002年入社。大阪南営業所をはじめ、四国、八潮(現・東関東)、大阪本社、新潟とさまざまな拠点を経験。四国と東関東では営業所の立ち上げにも関わった。東関東営業所の所長、本社経営企画部を経て2023年に新潟営業所の所長に就任。

  • 山本昌広南関東営業所 所長

    2004年入社。足利工場での研修を経て大阪南営業所に配属され、事務の経験を積んだ後に2005年から営業活動を本格スタート。営業所のメインユーザーを担当しながら後輩指導にも注力。2022年に南関東営業所の所長に就任。

高い壁を乗り越えた先に築く、お客様との深い信頼関係

Q.これまでで印象に残っている仕事は?

山田

営業所に必ず一社はある「難攻不落」のお客様との仕事ですね。何度訪問しても何度お見積りを出しても、お取り引きには至りませんでした。ところがある日、その会社の社長と偶然出会って、せっかくなのでと一緒に食事に行ったんですよ。そこで色々なことを深く話すうちに、先方が求めているものが、安値でもタイムリーなデリバリーでもなく、精密な加工だと分かりました。

本戸

阪和工材は商社だから、特殊な加工ができるとは思っていなかったんですね。

山田

そうなんです。そこで、阪和には加工業者のルートも全国にあります、という話をすると翌日には話が進んで、最終的には大きな取引につながりました。「ありがとう。これからもよろしく」と握手をしていただいた時に、お客様としっかり会話をして、真に求めているものを聞き出して届けなければ商売にはつながらないんだと実感しました。

本戸

一方的に「買ってください」ではお客様の心を掴めないですよね。お困りごとを聞いて、そのお客様に必要とされる存在になることが阪和工材の営業の役割だと思います。

山本

面と向かって話すからこそ通じることもあると思いませんか?私は以前、お客様から納期や価格に関して電話でお叱りを受けたことがあったんですよ。「前任者はちゃんとやってくれた」と言われたことが悔しくて、遠方のお客様でしたがその後すぐに出向いて直接ご説明しました。すると気持ちが伝わって、一気に関係性を築けたんです。ピンチはチャンスですね。ちなみに、その前任者というのが山田所長で(笑)

山田

みんな同じような経験を乗り越えて今があるんですよ。厳しいお客様ほど、飛び込んで行って壁を乗り越えると信頼してもらえて、大きな取引を任せていただけるので、私は厳しいお客様が大好きです(笑)

山本

本戸所長が乗り越えた難しい案件は?

本戸

私も昔、営業所の誰も取引に繋げられなかったお客様を担当しました。協力会社に対してもいつも見積り止まりで申し訳ないという気持ちがあって、なんとしても契約につなげたかった。どうしたらいいだろうか、とひたすら考えて思いついたのが、お客様の現場を見ることです。それで、工場見学をさせてもらったんですよ。どんな製品を使っているのかを見ることで精度の高い情報を得られ、提案内容をブラッシュアップでき、最後には受注につなげることができました。

山田

現場にしかない情報はたくさんありますね。担当の方と話すだけではなく、工場見学をさせてもらうと戦い方のバリエーションが増える。受注できて、協力会社も喜ばれたのでは?

本戸

ええ。その取引をきっかけに、協力会社の販路も広がって、今は多くの会社から注目を集めています。私たちの仕事は、仕入れ先があって初めて成り立つもの。「買う側が強い」という考えではなく、win-winの関係性でなければ。末永いお付き合いをするには、お客様と同じくらい協力会社との関係構築も重要だと思います。

幅広い経験で営業としてのスキルが磨かれていく

Q.若手のうちに挑戦できてよかったことは?

本戸

ステンレス製品のカテゴリの中でも、「厚板」の製品を担当したことですね。他のカテゴリと比べて、厚板は仕様がさまざまで一品一様。難易度が高く時間も手間もかかります。でも、若手のうちにそこに挑戦できたことでアプローチ方法や責任感が身についたし、お取引いただけた時の達成感は格別でした。「これぞ営業!」という醍醐味を味わえましたね。

山田

早い段階で難易度の高い案件を任せてもらえるのは阪和工材の魅力の一つですね。お客様の業種も電化製品や厨房機器、化学プラントなど幅広いので、薄板から厚板、特殊品まであらゆるレパートリーを経験できて勉強になります。何より、業界知識やその業界で求められる製品知識が豊富に身に付いて、何を聞かれても答えられるようになるからお客様との会話も弾む。そこからまた商売につながっていく、という好循環が生まれます。

山本

私も早くから大手企業のお客様を任せてもらえました。こういう案件は製造メーカーと話をする機会も多いから、濃い情報をたくさん得られましたね。逆に、若いうちにもう少し経験しておきたかったと思うのが転勤です。営業所によっても扱う製品やお客様の層が違いますが、私は大阪と神奈川の営業所しか経験していないので、厚板は最近になって初めて担当しました。転勤経験の多い山田さんはどうですか?

山田

大阪や四国、関東といろんな営業所でいろんな製品を経験できたし、関西と関東の商売の違いも体感できて、それが後の営業にも活きました。だから私自身はいろんなエリアを担当させてもらえて本当によかったと思うし、転勤は確実にキャリアアップに繋がると思っています。

本戸

間違いない!私も、入社後はまず工程管理を経験して工場で製品の下地を勉強した上で新潟の営業所に行き、その後は北関東、今の厚木へと移りました。そこでインプットした経験やスキルは、一か所の営業所に留まっていては得られなかったものだと思います。正直なところ、最初は転勤に戸惑っていましたが、今となってはキャリアアップする上で恵まれた働き方ができたと思っています。物おじせずにチャレンジすることが大切ですね。

一社の社長のように責任も面白みも大きい
「所長」という立場

Q.所長になった今、チャレンジしていることは?

山本

私のいる営業所は比較的年齢の若い所員が多くて、みんな元気がいいし、それぞれにユニークな意見を持っています。その意見を潰したくないし、私にとっても勉強になるので、余計な壁は取り除いて何でも言い合える環境を作ろうと心がけています。とにかく所員のモチベーションを上げたい。これに尽きますね。

山田

いくら良い教材があっても、「頑張れ!」と声をかけても、本人のモチベーションが低ければ結果は出ませんよね。私も、どうやったら現場の最前線で働く所員たちが楽しんで仕事ができるかを一番に考えています。精神的にも経済的にも身体的にも豊かで健康であってほしいので、「ああしろ、こうしろ」とはあまり言わず、ウェルビーイングを目指すことに徹しています。

本戸

所員の活躍のために、という想いは3人とも一致してますね。今、阪和工材のリーダーに求められているのは、上から押さえつける力ではなく、EQ=心の知能指数。自分や他者の感情を敏感に感じ取り、自分の感情をコントロールし、メンバーのモチベーションを上げるという考え方だと思います。

山本

そうですね。自分自身がプレーヤーだった頃は自分の売上を上げることが何より大切でしたが、所長になった今は、所員が「新規契約取れました!」と報告をしてくれることがうれしい。大きな案件でお客様先に同行したり、一緒に見積りを考えたり、時には一緒に謝りに行ったり。そうやってサポートした案件がうまくいった時は、自分が売上を上げた時以上の喜びを感じます。

山田

分かります。所員みんなで結果を勝ち取れた時は本当に楽しいし、所員が「取った!」「やりました!」と喜んでいる姿を見る瞬間が一番気持ちいいんですよ。

本戸

確かにそうですね。私の場合は所長になったのがコロナ禍だったので、就任して2ヶ月目で売上が激減したんですよ。そこから3年間、社内でも下位を争うような成績でしたが、徐々に成績を伸ばし、2023年に評価順位で1位を獲得できた時は全ての苦労が報われた気持ちになりました。所員のみんなと一緒に頑張ったことが成果として表れて、ようやく所長としての役目を果たせた!と実感できましたね。

山田

所長になると任される数字も4倍、5倍と大きくなるし、所員のマネジメントから現場の管理、与信管理と全てが所長の肩に乗るので、プレッシャーはありますね。でも、なかなかできる経験じゃない。会社員でいながら、年商数十億の会社の社長を任せてもらえるようなものですから。だから所長になると人としてもレベルアップできるし、できることが増えて、ますます仕事の面白みを感じます。

No.1という力強い環境でダイナミックな挑戦ができる

Q.阪和工材で働く魅力は?

山田

ステンレス流通業界では売上ナンバーワンを誇る会社なので、価格や品質、デリバリーなどスケールメリットを活かした「ナンバーワンだからこその営業戦略」がたくさんあります。それを実現できる力が会社にあることが魅力だし、お客様に喜んでもらえる機会も多い。新入社員でも早い段階で活躍できる仕組みがありますよね。

本戸

確かに、阪和はステンレスならどんなレパートリーでも対応できるし、アルミやチタンも扱える「強い会社」だと思います。もちろん対応できる種類が多い分いろんなことに広く精通する必要はあるけれど、その分確実に成長できます。

山本

お客様の幅も広いので、朝は町の鉄工所の社長とざっくばらんな会話をして、午後から上場企業のパリッとした雰囲気の中で話す、という日もありますね。この振り幅の大きさは阪和ならでは。一つひとつの訪問が勉強になります。

本戸

阪和工材のビジネスの主体は人。お客様からも「阪和で良かった」という言葉をいただけて、必要とされていることを実感できます。自由度が高い環境でチャレンジしたい人にはピッタリの職場ではないでしょうか。

山本

そうですね。一年目でも、「このお客様を担当したい」と言える積極的な姿勢があると良いですね。もちろん失敗することもありますが、同期など横のつながりが強いから支え合えますし、相談できる先輩もたくさんいます。小さくならず、ダイナミックにチャレンジしてほしいと思います。

山田

挑戦するたびいろんな人と出会えて、経験としても積み上がっていく良い環境です。あとは自分が前向きに変化できるかどうか。自分が変わると見える世界が変わる!結果を出すために前向きに変化していける人に、ぜひ来てほしいと思います。

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